【入院】アルコール依存症・リハビリテーション・プログラム(ARP)と、問題の解決と・・・
カテゴリー:お酒やめられない
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一般的なアルコール依存症・リハビリテーション・プログラム(ARP)1期治療
※「入院」の有無に関しては人それぞれ、その方の状態によりけり、です。
入院当初、3週間程は離脱症状の予防・管理・治療、内科的精査・加療を中心とした「解毒治療」(1期治療)が行われます。
地獄のような、重篤な離脱症状があるのであれば、この解毒治療は、本当に「楽」になると思います。
・・・その頃の飲酒なんて、美味くもなんともなく(一口目だけ美味い??)、「お酒による不快感を抑えるためのお酒」でしかなくなっているのではないかな? そのように想像するからです。
アルコール依存症・リハビリテーション・プログラムARP2期治療(講義・自助グループ・作業・・・)

4週目から2期治療に入ります。
離脱症状は、一段落しておりますし、その他の不安感・落ち込みも、おそらく入院中の処方薬で、ある程度までは治まっているものと想像されます。
そこからは7~8週間かけて「アルコール依存症」という「病」に対する「適切な知識」(病の説明)を付けていきます。(れっきとした「病」であること。飲酒のコントロールは一生取り戻せないこと。意思だけではどうにもならないことetc…)
また近隣の自助グループ(主に断酒会)へ見学に行ったり、そのまま参加させて貰ったり、あるいは入院中の方々で行うかもしれませんが、とかく「自助」という選択肢を得ます。
認知行動療法(CBT) 集団or個人(ARP2期治療)
2期治療で行われる認知行動療法(CBT)という心理療法がアルコール依存症ではメインで用いられ、多くの病棟でテキスト的な意味合いで配布(購入)されるSMARRP(物質依存治療プログラム)←wikipediaリンクも認知行動療法に基づいたものプログラムです。
認知行動療法は汎用性の高いものですが、治療では、自らの飲酒問題や思考、断酒のための具体的な方法などを(患者自身に)自己洞察させるという治療者側の意図があります。

飲酒に至る認知、行動を修正し、退院後の断酒継続という行動変容を目的としてします。
再飲酒 再入院の場合
一度ARPを修了するも、再度飲酒問題が起こり、再入院した場合。
断酒の意欲があるものの「対処技術」が不足していた者に対しては、「再飲酒防止トレーニング」が行われます。
断酒の意欲のない者に対しては、未だアルコール依存症の「知識」が定着していないと判断され、再度講義(指導)が行われます。その後、再飲酒防止トレーニングを受けるのが一般的です。
法改正(2013)依存に携わる専門家の増加(依存症患者への適切な対応)
このプログラムの内容を医療従事者で、「知識として身に着けている人」は増加しています。
現在、医療の枠組みの中で、「意志の弱い人だ」「だらしのない人だ」といった偏見を持っている医療従事者は、今はほぼ、いないのではないかと思います。「病」に陥ってしまったから、治療が必要なのだ。その治療というのは、あの認知行動療法に基づくリハビリテーション・プログラムのことなのだ・・・
相談をすれば、それだけ多くの方が、断酒のための「適切な知識」によるアドバイスが得られると思います。
ARP治療の目的は断酒継続・・・

現在行われている取り組みの、メインストリームを記しました。
医療従事者の、「お酒をやめさせたい!」という熱意は、取り組みの「在り方」だけでも、なんだか伝わるのではないかな?などと私なぞは思います。
そこに患者の「お酒やめたい!」があって、患者同士の「お酒やめたい!」の合致が、「仲間意識」に繋がるのだと思います。
断酒。とかく断酒。
断酒・・・(よりも?以前に?それ前提で?)生活、生き方、仕事、人間関係、「幸せ」
お医者さんは「断酒」について、投薬と知識をくれました。
ただ、あなた/あなた達の人生は「断酒」主体で語られるべきものではありません。
何されている方ですか?(職を訊ねる意図)という質問に、「断酒をしています」とは答えられないですし、誰かに「この人は断酒をしている人」です、という紹介の仕方には違和感しか在りません。(役割が断酒、という紹介)

お酒を飲むために生まれた人間はいませんし、(そういう気分に陥る気持ちには共感ができますが)お酒をやめるために生まれた人間はいません。
何かしたくなるはず。意欲が沸かないのであれば、カウンセリングでお手伝いができます。
したい/できない等、教育や指導ではどうにもならない(相談できない)「葛藤」は、カウンセリングの領域です。
今回の記事は、「断酒」について、まとめましたが、少しでも飲酒のことで気になることがございましたら、ご相談下さい。誠実に対応致します。
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ふたついカウンセリングは回復のみを目的とするものではありません。
現在抱えるアルコールの関係する問題の変化、解決を目指すものです。
じっと辛さに耐えておられる方、また家族の方、是非ご相談下さい。
どのような内容のことでも、親身にお伺いします。
ニックネームでも『問い合わせ・予約』が可能です。

