アルコール依存は「否認」の病かもしれないが「沈黙」の病ではない ~問題はあるけれど、これからの対処は自分で決めたい~
カテゴリー:飲酒問題・アルコール依存
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アルコール依存で、お酒の作用によって気分が上下する
アルコール依存で、お酒の作用により、気分が良くなる。(悪くなる)
飲酒をするということは、その「作用」に期待をしているということです。
お酒の席(あるいは一人)で気分が上下する
お酒で大いに盛り上がることが好きかもしれませんし、お酒で「一人の時間」を「特別」にしておられるかもしれません。あるいは、その両方を持ち合わせているかもしれません。
お酒の「出来事」で気分が上下する
他人に対して、少し大胆になれたり(^^)/「テレビ」や「音楽」が違った聞こえ方がしたり(Good!)。
一方で、他人が邪魔に感じられたり(><)、音がとにかく五月蠅かったり。(Bad!)
↑(飲酒についての)これらのこと、すべて「個人」の中で起こっていること

「お酒での全体」を、当然ながら、「本人」が感じています。
「楽しい」や「不安」などもそうですが、「痛い」「吐き気」などの身体的な側面も、「心理的側面」を無視しては語れません。
お酒のポジティブ(カルチャー、繋がり、百薬の長etc…)、お酒のネガティブ(肥満、肝機能低下、依存症、うつetc…)それらの「情報」はインターネット検索ひとつで浴びることができます。
誰かの体験談も聞くことができますし、文献も検索できます。
↑ただそれらはあくまで「一般例」であって、
今、本人(自分)が体感している以上のリアルなんてないわけです。
(そんな中)飲酒問題についての説明が行われる
そんな中、飲酒問題(ネガティブ)に関しての説明の声の音量が、本人の飲酒問題が大きくなるにつれて大きく感じられるものであると私は思っています。
そこでは、説明がされます。
食欲がコントロールできなくなって肥満になりますよ!
上手な睡眠が摂れなくなりますよ!
依存は(社会的、家庭内etc…)「信頼」を損ねますよ!etc…
不安を煽れば、飲酒問題を受け容れ、従う
言葉を選ばずに申すと、その説明は、つまりはこういうことですよね?

しかし、実際は、
・・・説明の声が耳に入る頃には、「そんなことは、あなたよりよく判っている(体感している)」
そういうことではないでしょうか?
声)お酒飲まなきゃ眠れないよ、飲まなきゃいくら食べても食べ足りないよ、失敗が続くよ、なんだかカッコ悪い事態を招いてしまったよetc…
←例えば、それらで痛いのは紛れもなく「本人」です。
お酒との相性が傾いても、これからの対処は自分で決めたい
現状、本人は、
お酒に関しての問題がない!と信じて疑わないことが「否認」とされています。
・・・違いますよね?
何故なら、上記の通り、お酒のポジティブも感じながら、ネガティブを感じているのは本人(自分)で、家族でもドクターでもないからです。
家族の方が苦しいのでは?と思うことなど幾らでもありますが、依存の症状でダイレクトに苦しいのはいつだって本人です。
「気になる」程度かもしれませんし、ハッキリと課題/問題かは人それぞれですし、つまりは現段階で判りかねますが、

問題はあるけれど、これからの対処は自分で決めたい!
本人は、そういうことではないでしょうか?
「認める(従う態度を見せる)ことで、自己決定権が失われることが嫌だけれど、現状が「最善」だなんて思っていない。そういうことではないでしょうか?
飲酒問題での判断 オーダーメイド、ということ
飲酒問題(・アルコール依存)は、個人に留まることはなく、影響は拡大していきます。
特に家族を巻き込みます。
私はどういった立場を取るかと言いますと、相談される方の立場に立って考えます。

皆(全員)が、自分で決めた道を歩むことが大切なのではないか? そう思っています。
・・・そのことに「矛盾」を感じて、皆(全員)が納得することなど「どうせ無理だから」と考えて、「正しい道」(正解)とやらを示す方もおられます。
例えば私なら、「あなたの正しい道が、私にとっての正しい道かはわからない」と思います。
それは反抗的な態度でもなんでもなく、
何故なら「自分」の「心理」「態度」「在り方」の問題であるからです。つまりは「生き方」の問題で、それは「継続的」なことです。
なんとなく・・・で済まないと思うのです。

・・・誰かの自己犠牲の上に成り立つ「継続」こそ、「矛盾」・・・のような気がしませんか?
私は、そう思っています。
飲酒に問題を抱える本人も、それを見守る家族の方も、自分で考えて、納得のいく決定をして「納得」しなければずっとお酒が付きまとうのではないかな?などと、私は思います。(もちろん、現状の「今ココから」の変化があって)
話を聞く前から・・・
「個人」の、話を聞く前から対処が決定しているなんて、不満に思うのは「普通」です。
ご家族の方も、深刻に困っている(心配している)ことがあって、それを「ア症者(予備軍)家族の声」などと一括りにされてはたまったものではない!不満に思うのは「普通」です。
私は専門家として、これから(過去も振り返りながら今から)どうしよう、ということについてカウンセリングを行います。私の「普通」は「上から目線」の指導ではなく、一緒に「最善」を模索し、現状を変化させようとすることです。
一緒に頑張りましょう。
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ふたついカウンセリングは回復のみを目的とするものではありません。
現在抱えるアルコールの関係する問題の変化、解決を目指すものです。
じっと辛さに耐えておられる方、また家族の方、是非ご相談下さい。
どのような内容のことでも、親身にお伺いします。
ニックネームでも『問い合わせ・予約』が可能です。

