断酒という行為は「心理の行為」アルコール依存で心理に言及されない理由とは?
カテゴリー:飲酒問題・アルコール依存
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アルコール依存で断酒する、とはどういうことか?
繁忙期で仕事が忙しくて、翌朝も早いからお酒は飲んでいない。
それを「断酒中」とは呼ばないわけですし、その方が時間に余裕ができた時に晩酌を再開することを「再飲酒」とは呼びません。
一般的にアルコール依存で断酒をするということは、
ある日から「お酒を断とう」と決意をして、その瞬間からお酒を断る態度&継続させることを意味します。
アルコール依存と「脳障害」「肝機能障害」・・・etc…
アルコール依存が語られる時に、「脳障害」や「肝機能不全」についても言及されることがあります。

また、肝臓という臓器について、アルコールという物質について考えようとなると、「代謝」についても学ぶ機会があるかもしれません。
「医学」から、「生化学」から「分子生物学」からetc…様々な視点から言及されます。
何故そのような視点が設けられるかと言えば、もちろん学問に興味を持って貰おうなどといった動機ではなくて、「お酒を断とう」という決意が揺らぐことを未然に防ごうといった狙いがあるのだと思います。
主役は「決意」で「心理」の話です。
何故、断酒会が有効とされるのか?
断酒会で過去のことを、いくら語っても過去は変わりません。
何かそこで「ノウハウ」を学ぼうというわけでもないと思います。
出席の「継続」が望まれる在り方は、何か会で「結論」を得ようというよりは、出席したその場、その時の「心理」に着眼した姿勢であると思います。
何故「仲間」と思えるのか?その問いに対して、共通点があるからだという回答をすると、何か居心地の悪さを感じませんか?共通点があると、仲間なの? 論理性に欠けます。
「断酒会」そのものが、人の「心理」を受け止めているのだと私は思います。
飲酒問題については、あまり深くは考えないように・・・

何故「引き金」を「引き金」と認知するのか。
何故スリップの酒の最初の一口は美味しいのか。
何故考えたくないのか、動き回ったわけではないのに疲れ果てているのか、眠れないのか、あるいは散々寝て、もう眠くないのに尚ふとんに横になるのか。
何故一口飲むことが、ヤケ酒の開始の合図になってしまうのか。etc…
・・・キリがないから、言及されないのかもしれません。
あるいは、
「心理」(自分の内面)に触れたら、それは刺激的で、そうなると酒害者は反射的に酒を求めてしまうものである。(思考ストップ法を薦める)あるいは、そう考えられているのも事実かもしれません。

依存は「心理」の問題であることは判りきっているけれど、同時に「腫れ物」に触るような不快感をはらむものなのかもしれない。
「危険」なのだという態度です。
きっとアルコール依存者は心理について考え出すと自動的にお酒を飲むという前提が、いつの間にか(あるいはちょうど40年ほど前に??)設けられているのですね。
【再飲酒】今後も何かあった時、わからない
今、なんとかお酒を断っているけれど、今後どうなるかわからない。
「何があっても飲まない?先のことは誰にもわからないのだから、飲まないなどと誰も断言できないではないか。」
一見、非常に「正しいこと」を、その方は申しているように聞こえます。
確かに先のことはまったくわかりません。

しかし、私は大切なのは「事実」であるとか「事象」であるとか、そういったことではありません。
アルコールに依存しているから、先のことがわからないことが不快なのです。
断酒をしているからではありません。
これから、変えられます。
一緒に頑張りましょう。
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