身体感覚も含めて、アルコール問題全体を考える
カテゴリー:飲酒問題・アルコール依存
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アルコール依存者が彷徨う注意力の3つの領域
ゲシュタルト療法の3つの領域の考え方

人の注意力は、「外部領域」「内部領域」「中間領域」の3つの領域間を彷徨って(さまよって)いる。
それぞれの意味は以下の通りです。
- 外部領域・・・(身体の)外の世界
- 中間領域・・・思考、空想、願望
- 内部領域・・・心臓の鼓動、胃腸の具合、興奮、うずき
個人のメンタルヘルスにおいては、これら3つのそれぞれの領域で適度に注意を払うことが大切です。
アルコール問題は身体感覚を伴う
頭の中も、身体の中も忙しい
アルコールのことにおいて。
例えば、飲酒の最中は「中間領域」にあたる思考や空想にフォーカスが当たることも多いかと思います。
しかしながら、アルコール問題全体で見た時には、「中間領域」と同等かそれ以上に「内部領域」での不快感を感じるものです。
常に感じている不快感は「身体感覚」(身体的(内部領域)不快感)を伴っているからです。
身体感覚が苦痛←なら「飲むな」ではなく、まずは認める
思考と感情と行動ーー矛盾、葛藤は「あって当然」ーー
思考と身体感覚が、ゴチャゴチャになる。
自分の意志で飲酒をしながら、身体的な不調を訴えるとなると、
と一蹴されることが実際に多くあります。(また、どうせそうなるだろうと、なかなか不調について言い出せないもあるかと思います。)
ただ、アルコールのことがこじれたとなると、そんなに簡単に物事は運びません。
矛盾や葛藤は「あって当然」くらいに思ってください。
感じた不快感については良い/悪いではなくて、そのまま「そこにあるもの」として認識するのがよいです。
不調についても、もちろん口にしてよいのです。
「こころに何かがあるのではないか?」といった視点を持つことが大切
おそらく心因性(こころに何かがある?)の症状
また、例えば、

このような症状がありながらも、「薬で解決するのは違うのではないか?」と考えることもあるかと思います。
・・・もう薄々「心理的なものだ」と勘付いておられる方がほとんどだと思いますが、やはりそのような際には、「こころに何かがあるのではないか?」といった視点を持つことが大切です。
当然ながら、薬を飲んではいけないというわけではありません。しかし、「根っこの部分」にアクセスできたら、それもまた素敵ですよね。
内部領域に優しく注目しながら、少しずつ「外」へ目を向けてみる
自分で作った負の感情は、自分で修正することができる
きっと「内部領域」にひきこもってしまっている時には、「中間領域」はもとより「外部領域」に注目するということが、非常にしんどくなっていることと思います。
いわゆる「リアル」なことについて細かくい整理しだしたら、もしかしたら
そうお考えになっているかもしれません。
お酒をこじらすからには、色々とあったのだと思います。もう、少しでも想像しただけで身体がこわばるような思いをされる方もおられるのではないかと思います。
一つだけ安心して頂きたいこと
ただ、その中で、一つだけ安心して頂きたいのは、その思いや感情というのは「自分で作ったもの」ですから、手の施しようがないということはありません。
少なからず、前向きに取り組んでいくということは、十分に可能ですし、「まだ取り組んでいないだけ」(可能性だらけ)と、是非そう考えてみて下さい。
自分で感じて、自分で決める
自分で決めるための対話

どうしてもこころが傾いた時には「焦燥感」にさいなまされてしまうものです。
焦らないで!と言われたところで「そいつは無理なお願いだ!」と思われるでしょうし、「その言葉が一番焦る!」とも思われるのではないかと思います。
カウンセリングの時間というのは、ゆっくり、深堀りしていく時間です。
そんな時ほど、一人じゃない方が良かったりするものです。
また、ご自身の体験を感じながら、色々な領域の中を彷徨うと、抱えている問題が大きければ大きい程「ひるむ」瞬間が、きっとあります。
そこ、しっかり支えますので、一緒に問題全体を、少しでも前へ進めましょう。
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