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公開日:2020年4月24日
最終更新日:2021年7月6日

生まれながらにして、とても敏感(ビンカン)な人がいます。

この「敏感さ」が特に強い人たちは、高敏感者(Highly Sensitive Person(以下、HSPと表記します))呼ばれています。

全人口(男女問わず)の15~20%(約5人に1人)とも言われ、決して珍しくありません。もちろん、病でもありません。

最近、何かと話題ですね。

この記事では、ごく簡単にHSPを解説した後、「なぜアルコール依存でHSPを考える必要があるか」について私の考えを述べます。

そして、いかにして敏感な自分と向き合うかについて、参考になるサイトなどを幾つか紹介します。

HSPであることは、程度にもよりますが、楽ではないようです。

しかし、どうやらHSPであることも、悪くないな!と思える程に、素敵な特性もまた、持ち合わせているようです。

【HSPとアルコール依存】生まれながらにして敏感な人の飲酒~「長所/個性」をお酒で潰さないために~

過覚醒(緊張が高い)、情動強度(感情の振れ幅が大きい)、感覚過敏(小さな変化に気がつく)

HSPの特徴→感覚器(聴覚・視覚・触覚・嗅覚)が鋭(するど)いイメージ

HSP(高敏感者)は、感覚器(聴覚・視覚・触覚・嗅覚)が鋭(するど)い、といった特徴があります。

また、

  1. 環境の小さな変化に気付きやすい
  2. ・初めての場面で疲れやすい
  3. ・感情の「振れ幅」が大きい
  4. ・物事を深く考える

このような特徴を有しています。

また、「対人関係」では。

相手の気持ちを察したり、相手と同じような気持ちになったりと忙しく「気疲れ」をすることも多いのが特徴であると言われています。

HSPは、その感受性の高さから、「心理的ストレス」や「抑うつ気分」が高まりやすくなります。

HSPは、自己静穏化が少し苦手

HSPは、自己静穏化が少し苦手

生活する上で溜まった「心理的ストレス」や「抑うつ気分」は、他人が代わりに落ち着けてくれるものではありません。

自分自身で落ち着ける(自己静穏化させる)必要があります。

しかしながら、そもそも「日常で受け取っている情報」が多いからでしょうか。

HSP当事者は、なかなかこの自己静穏化がうまくいかない傾向があるようだ、と報告した調査もあります。

「覚醒状態のまま落ち着かない」

「疲れ切っているけれど、休めない(休まらない)」

    このようなことが、随分と多くあるようです。

HSPと飲酒の「ミスマッチ」

HSPと飲酒の「ミスマッチ」で悩む女性

高い感受性を抑えるための「自己処方」としての飲酒

HSPに関する研究は始まったばかりです。

ですから、十分なデータがあるわけではありません。

しかしながら「HSPの特性」と「飲酒との食い合わせ」があまり良くないといったことも、実際に見聞きされます。

落ち着かない気持ち。居心地の悪い気持ちを慰(なぐさ)めるようにしてお酒を求める人は依存者でなくともおられます。

パーソナリティ障害/愛着障害治療の専門医である岡田尊司氏も、自身の著作「過敏で傷つきやすいひとたち(幻冬舎)」の中で、高敏感者がアルコール依存症や抗不安剤への依存症になり易いことを指摘しています。

よその人が見たら、どう思うか知らない。

でも、当人からしたら、物質の力を借りて、どうにか気を静めるしかない!

そう考えての、苦肉の策という場合もあります。

また、それとは別に、「敏感であるからこそ」アルコールに強く反応してしまうこともあります。

処方薬などでも、これと同様のことが起こり得ます。

こうした2つの理由で、HSPと「飲酒」というのは、食い合わせが良くないというように、考えられることもあります。

★HSPの特性は、その人の魅力足り得る。←悪しきことと判断して自己抑制(アルコール)

これまで挙げたHSPの特性は、「生き辛さ」にもつながりかねない内容です。

★HSPの特性は、その人の魅力足り得る。←悪しきことと判断して自己抑制(アルコール)

しかし、

このHSPを、ただ「生き辛い人」と定義してしまうのも、非常に「もったいない」ことです。

HSPの特性はその人の「魅力」にもなる「個性」です。

HSPは非HSPに比べて、適合した環境の元では、「上質なパフォーマンス」を発揮する。

そのような結論を導き出している調査がいくつもあります。

色んなことに気がつきやすい、考え込みやすい、落ち込みやすいけれど、「感動」は人一倍大きい。

このような報告もあります。

そうした「個性」は、ポジティブに開花させていかなければなりません。

少なからず、お酒で潰してはいけません。

理由は単純です。

「もったいない」からです。

HSPの長所の理解をして、今までの考え方に「手を加える」

HSPの、より深い理解(当事者の声を聞く)

HSPの長所の理解をして、今までの考え方に「手を加える」

生活の中で、自分のHSPの特性に気づいた時。

それが「悪しきもの」ではないということが確認できたら、きっと今までご自身が行ったの言動に関しても、違った解釈ができるはずです。

そういった一つ一つの積み重ねで生活は十分変化します。

・・・

そして、より深くHSPを理解するために、個性をお酒で潰さないために、「当事者」の体験も是非チェックしてみて下さい。

↓TEDx Talks:「感受性の強い人が秘めている力 | エレナ・ ハーデッカーホフ | TEDxIHEParis」

TEDx Talksの映像です。日本語字幕がつけられます。

感受性の強い人の可能性、価値、社会で求められる役割などについて、当事者である彼女の理解と体験から語られています。

敏感さといっても程度も違えば感じ方も人それぞれです。

しかしながら、HSPは共感能力が高いものですから、互いの差を認めながらも、何か感ずるところがあるかと思います。

★HSP診断テストを受ける(所要時間5分程度)&おススメのnote

また、ご紹介したいサイトがあります。

HSPの度合いを診断するテストが、サイトで簡単に受けられます。HSP診断テスト(新しいタブで開く)

診断結果に価値がありそうなものですが、テストを受けながらもHSPの特徴について、改めて整理されていくように私は思いました。

また、このサイトではHSPについて書かれた書籍も紹介されています。

個人的には、当事者の声としては、漫画家のおかだちえさんがnoteに連載している「HSPあるある!」(新しいタブで開く)が、読みやすくてお薦めです。

カウンセリング(心理療法)による介入

カウンセリング(心理療法)による介入

カウンセリング(心理療法)による介入

最後に、当オフィスでのカウンセリング(心理療法)の話をさせて下さい。

当オフィスでは、「HSPであるから特別に何かをする」といったことはありません。

私は、HSPの専門家ではなく「人の話に耳を傾ける専門家」です。

ですから、HSPという「カテゴリーの範囲の中」での対話ではなく、より「自由で豊かな対話」ができることでしょう。

生活の中の「HSPっぽいご自身の反応の仕方」についてのことに話題を絞る必要がありません。

反応というより、むしろその「生活」全体のことについて、その場で話したくなったことをお話しになって下さい。

また、お酒について気になることがございましたら、話したくなった範囲の中で、お話しになって下さい。

医療機関ではございません。よって、指導は行いません。あくまで、「話したいこと」だけでまったく構いません。

HSPという特性そのものは、問題ではありません。

ただ、色々なことに気がつくし、マジメに考えるものだから、それらが積もり積もって一杯一杯になることだってあると思います。

そのような時は、お一人で抱え込まないで下さいね。

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二井 大作
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