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公開日:2021年7月11日

他者の目の気にして、自分の気持ちを「抑圧」している。

そうした方に有効な心理療法の一つに、「ロールレタリング」があります。

ロールレタリングとは、ありのままの本当の気持ちを「手紙に書く」心理療法です。

「自分から相手へ」、時には相手の立場になって「相手から自分へ」手紙を書きます。

ロールレタリングでの抑圧された感情の吐き出しには、カタルシス効果があります。

また、自己理解の促進への効果にも期待ができます。

例えば、「今の自分」から「母親」へ手紙を書きます。

「母親について」ではありません。

自分から「母親へ」です。

ここに、大きな意味があります。

ロールレタリングでは、手紙の内容だけでなく、書いている途中、また書き終えた後の「感情の動き」がとても重要な意味を持ちます。

そこで生じた感情の動きを、必要であれば心理カウンセリングで更に深めることにより、一層の気付きを得ることが期待できます。

アルコール問題となると専ら「マニュアルを用いた心理療法プログラム」が用いられます。

しかし、私はこのロールレタリングは、そうしたプログラムより個別性が高く「より柔軟」で「より効果的である」と考えています。

この記事では、ロールレタリングで手紙を書く時の簡単な「コツ」を、まとめて紹介します。

1.用意する道具

なるべく手書きで書きます。

ロールレタリングは手書きで書くのがおススメ

ロールレタリングは、パソコンやスマホで入力するのではなく、「手書き」で行うことをお勧めします。

パソコンやスマホであると、少しだけ「感情」で書くことが難しくなります。

例えばパソコンで文章を書くと、読みやすい文章に書き直したり、文章を「切り貼り」することでの訂正を簡単に行うことができます。

また、誤字脱字にも、注意しながら書き進めることができます。

ただ、そのようにして書き進めると、どうしても「思考寄り」になってしまいがちです。

ロールレタリングは「感情の赴くままに書く」という点が肝です。

ですから、むしろ「思考」は控えめに、誤字脱字など気にせず、「感情の流れるままに」書くことをお勧めします。

その意味でも、ご自分で選んだ書きやすそうな紙、書きやすいペンなどをご準備されるとよいかと思います。

2.「話し言葉」で書く

「拝啓」は使わないようにします。

ロールレタリングは、話し言葉で書くことがおススメです。

紙を用意して、ペンを握って、いざ手紙を書こうとなったら。

なんとなく、「お元気ですか?」などと挨拶をしてみたりなるものです。

しかし、ロールレタリングの手紙は相手に見せる手紙ではありません。

ですから、挨拶は要りません。

相手に、これまで十分に言えずに、溜め込んできたことを、代わりに手紙で書くのです。

冒頭から「私はあなたが大嫌いです」でも、一向に構いません。

むしろ、この冒頭の一行目が特にロールレタリングでは大切です。

時間がかかっても、この一行目に自分の字で、自分の言葉が書けるかが、重要な意味を持ちます。

3.「相手から自分へ」手紙を書く時の留意点

「相手から自分」を書くのは、自分の思いを、すべて吐き出してからにします。

ロールレタリングで、「相手から自分へ」手紙を書く時の留意点

ロールレタリングの「ロール」は「役割(role)」のことです。

ですから、自分が色んな人の立場になって、その人の本音で手紙を書いてみることが心理療法としては効果的です。

ここでの留意点としては、なるべく過去の「再現」にはしないことです。

例えば、母親の立場に立って、手紙を書こうとする時。

どうしても「過去に、母親が、実際に口にした発言」を書きたくなります。

とても気持ちはわかります。そして、決して「いけないこと」ではありません。

ただ、そればかりになってしまうと、やはり「表面的なやり取り」に終わってしまいます。

そのため、「母親は、本当はどのように伝えたかったのか?(伝えたいのか)」

そこに、思いを巡らせながら書くことをお勧めします。

この場合ですと、母親になりきったつもりで書くと、より深い気付きに繋がることと思います。

様々なロールレタリング(ロールレタリングは自由自在)

「自己内対話」/「幼かった頃のエピソード」踏まえながらでも

ロールレタリングは自由自在

以上が、ロールレタリングを行う上でのコツです。

このロールレタリングですが、「自分から他者へ」という型だけに捉われません。

例えば「自分から自分へ」という「自己内対話」にも、ロールレタリングは用いることができます。

また、「今の自分」と「理想の自分」、「嫌な自分」と「好きな自分」、「強気な自分」と「弱気な自分」など、自分の中の色んな自分を登場させることができます。

また、時間も飛び越えます。

「幼ない頃の自分」から、「今の自分」へ。

「幼い頃の自分」から「あの頃の父親」へ。

幼かった頃の悲しかったエピソードを踏まえて、ロールレタリングを書くことで、新たな気づきがあるかもしれません。

まずは「今の自分」から、「(一人の)他者」という設定で、思う存分に吐き出すことをお勧めします。

しかし、その先は「あなたの直観次第」で自由自在にアレンジしていくことができます。

必要なのは、葛藤している状態(不快な状態)から脱出したいという、微かな意欲だけ

ロールレタリングは、自分中心の心理療法

ロールレタリングは、自分中心の心理療法

必要なのはペンと紙だけです。

ですから、是非お気軽に試しになってみて下さい。

とはいえ、どの心理療法もそうですが、「向き/不向き」「合う/合わない」があります。

文字を書く中で、バカらしくなることもあるかもしれません。あるいは、「罪悪感」を感じてしまって、筆が進まないかもしれません。

もちろん、この手紙を書くという心理療法の技法は、合わなかったらすぐにやめてしまっても結構です。

他にもやり方なんてたくさんあります。

「矯正」の概念のない心理療法としてのロールレタリング

抑圧、迷い、葛藤がある時には

「矯正」の概念のない心理療法としてのロールレタリング

それでも、このロールレタリングという技法は、「自分中心の心理療法」であることは確かです。

つまり、アルコール問題において浸透している「矯正」の概念の入り混じった「訓練的な心理療法」とは性質を異にします。

それだけでも、価値のあることのように思います。

自分のこころに、からだに、抑圧した思いがある、

あるいは、

迷いや、葛藤があるし、とはいえどうしたらよいのかわからない。

そのような時は、是非一度、このロールレタリングを試してみて下さい。

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この記事の著者

二井 大作
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