アルコール依存を認めたくない気持ち 「ダメ」ではなく、どうするか?(どう消すか?ではない)
カテゴリー:お酒やめたくない
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アルコール依存を認めたくない気持ち

「依存ではない」と言おうものなら、「それはいけない!」と言われるのではないか?
「アルコール依存は否認の病気」と言われているから、本人としたらその「否認」の通説が鬱陶しくて仕方がないし、周囲からすれば通説がズバリであるから、本人が意固地にしか見えない。
「否認」は「いけないこと」という共通認識が持たれる中で、「隠したい気持ち」などは、「ダメ」と一蹴されるのではないでしょうか?
アルコール依存 「本人」の認めたくない/隠したい気持ち
話をお伺いしないことには、その方の気持ちはわかりません。
その中で、依存状態を認め、「公」にすることによって、断酒への取り組みに対して「言い訳」ができなくなってしまうから、という理由もあると思います。
・・・そう聞くと、何か「軟弱」なイメージを持たれる方もおられるかもしれません。
しかし「依存」は本人および家族にとって、進行によって死活問題になり得る病です。

追い込まれれば、火事場の馬鹿力ではないけれど、物事が好転するだろうと期待する。それは私は本当に危険な考え方であると思います。
断言しますが、甘えた結果が「依存」に繋がったのではありません。
甘えずにすべて自分で背負い込んでしまった結果、「依存」したのであると考えます。
もっと追い込んで、もっとストイックに、逃げ場を無くせば矯正されるといった考え方は、「継続」という観点からも怖ろしいものであると思います。
「もっとこうすれば、懲りて飲まないだろう。」・・・今の体制そのものが、私は依存を甘く見過ぎていると思っています。
あるいは、依存しながらも、「確固たる自分」というものがあり、頑張りたい/頑張れないの狭間でもがいているのであれば、「諦め」を選択したような心理になってしまう?そこへの拒否など。
健康診断書に傷が、キャリアに傷がetc…それだって立派な理由です。
アルコール依存 「家族」の認めたくない/隠したい気持ち
話をお伺いしないことには、その方の気持ちはわかりません。
その上で、ご家族の方にも、「認めたくない」気持ちがあることがあります。まったくもって、少なくありません。「隠したい」気持ちだって、あって当然であると思います。
同情されたくない、などの気持ちもありますし、「本人に期待したい」と思う家族の方がおられます。
不治の病の患者です(回復はしますけど)、と言われて、はいそうですか、とすんなり納得することの方が難しいと思います。(では、回復とは一体どういったものなのか?)

なんだか、本人の可能性が否定されたような気がして、人生を決定された気がして、本人も自分達も「見下された」ような気持ちになる?
何もかもすべて受け入れて、家族で支え合って、お酒のない生活を目指そう。またどこかに、「諦め」が入り込む余地があります。
否認、あるいはアルコール依存全体で、「ダメだ」をセットにしない
アルコール依存に関して、「ダメです」「いけません」etc…
「否定」が多すぎると感じています。私がそう感じる理由は、私の中で明らかで、それは「心理」に関しても否定されるから、です。
本人も家族も、口をつぐんでいる状態のような印象を受けます。それは自助グループという存在があって尚、です。
「こうあるべき」を守るだけではなく、願望を認めて、、
例えば、認めたくない、隠したいし、例えばこっそり解決させたいし、こっそり飲み続けて、その上で周囲からうるさく言われたくないしetc…

それらは「願望」であって、本来最も大切にされなければならないものではないでしょうか?
その中で、すべての方の願望通りにはならないけれど、その中で少なからず「納得」ができていなければ、「犠牲者」が出ます。アルコール問題の場合、本人か、家族の方のどちらかです。
解決の姿は、私が提示するものではありませんが、きっとお酒を一滴も飲まないことがゴールではないと思うのです。解決の姿を思い描くことがもう、抑圧された結果、検討されてこなかったことかもしれません。
「こうありたい」「こうなりたい」「こうなって欲しい」など、カウンセリングですべて相談して下さい。
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ふたついカウンセリングは回復のみを目的とするものではありません。
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